「夜の愉しみ」




「椅子が好きなんです。一緒に椅子について語りませんか」



と会社の上司に話しを持ちかけたとしても、「ふ~ん、そうなん」と
困った顔をして、軽くあしらわれるだけなことくらい僕にもわかる。
それがもし、親しい友人だとしても果たして語り合ってくれるだろう
か。おそらく無理であろう。
さらに、日々育児に奮闘している妻に対して、そんなこと言ったら
それはもう大変なことが起きることは間違いなく、その現実感のない
メルヘンチックな僕の思考回路に疑問を呈し、離婚を決意するに違い
ない。そうは言っても、二人の息子にとっては大事な父であるようで、
そんな僕の悩みなど気にするよしもなく、満面の笑みで僕の足にしが
み付いてくる。おそらくその辺りも妻にとっては「能天気な夫」と写
り気に入らないだろう。



そんな僕が、今座っているダイニングチェアーは村澤一晃氏デザイン
のぺぺチェアーだ。樹種はブラックチェリー、赤茶色に変色し、木目が
優しく浮かび上がっている。座面は白系のやや硬めの凹凸のあるファブ
リックで、直接太ももの辺りが触れてもべたつき感がない。

なめらかな曲線で形作られた肘置きを左右それぞれ握り、前後に何度
も手を滑らせる。継木部分に僅かな段差もないことを確認し、しばらく
の間その動作を繰り返す。そしてその手を後ろ脚に降ろし、丸みと木肌
を感じながら、さらに人差し指を伸ばす。脚の細さを味わい、またもと
の肘置きに手を戻す。


それが、愉しいかって……!?(笑)






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by mitoma-ie | 2015-03-26 23:18 | 道具・家具のこと
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